表現の規制と閉塞感

日本の社会が閉塞感で溢れて息が詰まりそうって言われて久しいけど、こういうのは色んなものを規制するから起きるんだろうと思う。特に表現規制なんて絶対にやっちゃダメだ。このまま規制を進めていったらKGBが取り締まってたソ連みたになってしまうよ。

表現規制はオタクやロリコンみたいな社会的弱者に対する差別から生まれた発想だ。彼らを臭いものには蓋をしろ的な感じで追いやってしまう。そういうことばっかりやってるから、日本ではマジョリティでなきゃ生きていけない。そういうプレッシャーが閉塞感を生む。全ては日本人の「差別意識の高さ」が問題なんだ。それが真綿のように自分たちの首を絞めている。

日本じゃドロップアウトしたら終わりだ。仕事を途中で辞めてのんびりしたり、大学中退したり、新卒で就職出来なかったり、警察の厄介になったり、何かのトラブルで訴えられたり。そうした人達に世間は凄く冷たい。なぜなら彼らはマジョリティじゃないからだ。だから人々はマジョリティから脱落しないようにリスクを冒さず、萎縮しながら暮らしてる。

レッテルを貼られたら孤立してしまう。もし変な性癖を持っていたとしたら、それを他人に知られちゃあおしまいだ。一生そのレッテルを背負って生きていかなければならなくなる。だからそういう人達は、自分の苦しみを誰にも打ち明けられずに、苦しみ続けることになる。

犯罪者の扱いも根本的に間違っている。犯罪を犯した者は懲罰的に閉じ込められる。社会から隔離するためだ。発想が宗教的な「罰」でしかなく、そこには彼らを更正させて社会に復帰させようなんて意識はまるでない。閉じ込めていたら改心するとでも思ってるんだろうか?だから再犯率が低くならないんだよ。外界からの情報がシャットアウトされた壁の中じゃあ、何が良くて何が悪いかなんていう価値観なんて育たない。人を更正させるには、もっと色んな情報をたくさん与えることが必要なんじゃないか。

表現規制は自分たちを檻の中に放り込む行為に等しい。このままじゃ全ての日本人が正常な判断を出来なくなって、つまり己の偏った判断に頼るしかなくなって、犯罪や差別が増えてしまうんじゃないだろうか。

大事なのは表現の規制じゃない。逆だよ逆。色んな価値観を受け入れる広い心が必要なんだ。