そもそも夫婦別姓が好かれないわけ - オレオレ流

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そもそも夫婦別姓が好かれないわけ - みつどん曇天日記
に触発されて書いてみる。

一応、俺の立場を明確にしておくと、正直夫婦別姓というものには違和感を覚える。

ぶっちゃけ、好いた同士がいっしょになるとき、今の制度の中でも法的に「別姓」を名乗ることは可能だ。結婚しなければいい。ただ一緒に住んで、結婚届けを提出しなければいいのである。そうすれば別姓を名乗ることに何の躊躇もない。結婚届を提出しないと、税制上様々な控除が受けられなかったりするのが問題だと言うのなら、そんなものは全て撤廃してしまえばいい。そうなると結婚届を提出して「法的に」結婚することの意味はあまりなくなってしまうかも知れないが、だったら結婚なんて制度は撤廃してしまえばいいのである。同姓にしたい人は性を変更すればいいのだ。子供がどちらの性を名乗るかは親同士が相談して決めればいい。

そもそもだけど、結婚(一夫一婦制)は文化や風習が醸成してきた制度であると思う。そんなのは文化や風習の域にとどめて、法的な側面とは切り離してしまったほうがすっきりするのではないか。夫婦になろうと思ったら、法律ではなく文化的に風習的にちぎりを交わせばいいのだ。単に結婚式をすればいい。お互いの気持ちの方が、紙切れなんかよりずっと大事ではないか。変な紙切れなんかで拘束しないほうが、夫婦の絆は強くなるんじゃあないか。

結婚すると夫婦の財産は共通になって、すると離婚時に財産分与が問題になったりするのだけど、そもそもそんなものはナンセンスである。夫婦の財産は分けたままにしておけばいい。そうすれば財産分与の問題は発生しない。妻が主婦をするというのであれば夫が生活費を出すことになるが、夫の収入から夫婦がどれだけ貯蓄に回すかは、夫婦で相談して決めればいいのである。

子供の養育についてであるが、この点については今まで通り、両親にその義務を負わせるべきだろう。別居するなら養育費は払う。ただし、この点については、父親が子供を育てることになったら母親は養育費を払うという義務を追加して頂きたい。現状の「父親だけが養育費を払う」という制度はフェアでないからだ。現在は「養育費の全額を父親が払う」という前提で養育費が試算されているが、本来は夫婦で折半するべきなのだから、相場はだいたい今の半分ぐらいになるべきである。父親が払うときも今の半分。母親が払うときも今の半分。それでようやく平等だと言える。

結婚という法律上の制度がなくなると、夫婦は別れやすくなるかも知れない。しかし、簡単に別れられてしまうからこそ、その絆を強めようという努力を日々怠ってはいけない、相手をもっと大切にしようという気持ちに繋がるんじゃないか。今の日本の病巣は、夫婦お互いに我慢を強いる結婚制度にあるように思う。そんな制度なんか無くしてしまって、男も女ももっともっと自由に生きられるようにすればいい。

ぐだぐだ書いたけど、夫婦別姓なんてチマチマしたことを議論するなんて不毛で仕方がないと思うんだ。